休む前の自分に戻るのに、また一から時間がかかる。それを知っているから、休みの後半はもう重い。
ほどけたリズムを、組み直す工程
数日の休みで、生活リズムは一度ほどける。寝る時間が遅くなる。起きる時間がずれる。昼食のタイミングが曖昧になる。外に出ない日が増える。
一つずつは小さい。でも通所に必要なのは、これらが全部噛み合った状態だ。だから連休明けは、壊れた機械を部品から組み直すような作業になる。
しかも組み直しの締切は、連休明けの初日の朝。世界で一番緊張する工程を、一番調子の出ない状態でやることになっている。
「休んでいたんだから大丈夫」と言われる gap
「ちゃんと休んだんだから大丈夫でしょ」と言われることがある。優しい言葉なのだと思う。でも、休んだぶんだけ楽になっているとは限らないのが、この疲れの厄介なところだ。
作業所に行きたくない朝は、休めない朝でもあるに書いた通り、休むことへの怖さで無理をして出勤する人もいる。連休明けは、そういう無理の集大成が出る日でもある。
休んだ量と回復した量は、比例しない。このギャップを説明するのは難しい。難しいから黙って通所して、初日にぐったりする。また次の休みでも同じことを繰り返す。
連休中に崩れた人ほど戻りにくい
連休中に体調を崩した人の話を聞くと、戻りの重さが桁違いだという。休まず過ごした人との比較で自分を裁いてしまう。「あの人は普通に来られたのに」と。
でも比較対象が間違っている。比べるなら、崩れる直前の自分との約束だ。「体調を壊さずに次につなげる」という約束を果たすための休みだったら、それは正しく機能したと言える。
通所している人は、事業所の帳尻合わせなのかにも書いたけど、頑張りの形は人によって違う。休み方も同じだと思う。
薬の影響で日中に眠気が来る人の話は、雨の日は、身体が先に知らせてくると同じく、自分ではコントロールしにくいもの。作業所で眠気が来る。薬のせいかもしれないし、違うのかもしれないに分けて書きました。
戻りやすい休み方があるとしたら
全部を一度に戻そうとしない。初日は午後だけにする、または短めの時間から始める。前日の夜に、服と持ち物だけでも準備しておく。初日の予定を空けておく。
どれも小さな工夫だけど、「組み直す」工程を少しずつ前に倒しているだけだ。契約更新の時期になると、少し息を止めるに書いた備えと同じで、結果は保証しない。夜の質だけを変える。
できるかどうかは当日の体調次第。できなかった日は、工夫が悪かったんじゃなくて、たまたまだったと片付けていい。
場所側にも、できることがある
休んだ日の扱いで、事業所との相性が見えるに書いた通り、欠勤後の扱いは相性を映す。連休明けも同じで、初日の様子をそっと見てくれる場所と、何もなかったように接してくれる場所、どちらが合うかは人による。
「おかえりなさい」の一言で救われる日がある。逆に、連休の話を聞かれることで苦しくなる日もある。どちらのタイプの人もいるのだから、聞き方は本人任せでいい。
大事なのは、連休明けが特別な日だと、場所側が知っていることだ。知っている場所と知らない場所で、帰り道の重さはちがう。
同じ月曜を前にしている人へ
連休明けが一年に何回もある。ゴールデンウィーク、夏、年末年始。そのたびに毎回重いのは、弱さではなくて、リズムを大事にしている証拠だと思う。
戻るのに時間がかかる人もいる。すぐ戻れる人もいる。どちらのペースでも、通所は続いていく。続く限り、あなたは十分やれている。
次の連休明けの朝、玄関の前で深呼吸をする人がいたら、このページも一緒に呼吸を整えています。また一つ、組み直していこう。