在宅か通所かだけで考えると、どちらを選んでも自分を責める。あいだを探す言葉がほしい。
あいだの形を考える
中間地点には、いろいろな形があるかもしれない。週に一部だけ在宅にする。短時間だけ通所する。午後から行く。静かな席にする。休憩を別室や別時間にする。
作業内容を分ける方法もある。集中が必要な作業は家で、確認や相談が必要な日は通所で行う。もちろん、事業所の体制や制度上の扱いによって、できることは限られる。
それでも、最初から二択しかないと思うより、試せる幅を言葉にした方が相談しやすい。
通所を減らすことは、逃げとは限らない
通所を減らす相談をすると、逃げているように感じることがある。でも、減らすことが続けるための調整になる場合もある。
毎日通って崩れるより、週の一部を在宅にして安定する方が、結果的に作業を続けやすいこともある。通所を減らすことは、通所の意味を否定することではない。
大事なのは、どちらが偉いかではなく、どの形なら生活と作業が続くのかだと思う。
中間地点にも不安はある
もちろん、中間地点を探すことにも不安はある。特別扱いに見えないか。ほかの人にどう思われるか。作業の割り振りが変わらないか。相談したことで空気が変わらないか。
そういう不安があるから、言い出す前に飲み込んでしまう。中間地点がほしいと思っても、それをお願いすること自体が重い。飲み込みの構造そのものは、相談するほどではないけど、ずっと残る作業所の違和感に書いた通りです。
だから、最初は希望ではなく、困りごとの整理からでもいい。何が重いのか、どの日に崩れるのか、何を少し変えたら続けやすいのか。
あいだを探していい
在宅と通所のあいだを探すことは、どちらかを否定することではない。通所の意味を残しながら、在宅の助かる部分を取り入れることもある。
薬の影響で日中の体調が揺れる話については、雨の日は、身体が先に知らせてくるにも書きました。
サテライトオフィスなど中間的な働き方の選択肢を制度面から整理した記事は、就労アトラスのサテライトオフィスという中間的な働き方の選択肢にもあります。
通所できている人にも、在宅にしたい理由がある。在宅にしたい人にも、通所に残したい意味がある。その両方を持ったまま、相談の言葉を作っていいと思う。
在宅にしたい理由の中身は、在宅にしたい理由は、通所が嫌いだからだけではないにも書いています。
令和8年夏からは、B型の在宅利用に自治体ごとの基準が設けられる動きもあります。そのニュースを通所している側として読んだ話は、B型の在宅利用が“例外的な取り扱い”になったという話にあります。
障害者雇用でも、中間地点を考えていい
一般就労や障害者雇用の話になると、急に『毎日会社へ行けるか』『週何時間働けるか』で考えなければいけない気がする。けれど、在宅、通所、サテライト、短時間、静かな席、休憩の取り方は、働き方を考えるときにも残していい視点だと思う。
雇用率が上がることは、求人の数や企業側の準備の話としては大事なのだと思う。でも、自分にとっては、通勤で崩れないか、昼食の場所がつらくないか、会議や電話の量が合うか、欠勤後に戻れる空気があるかの方が先に来る日がある。
制度面を整理したいときは、就労アトラスの障害者雇用率2.7%の準備ガイドへ。ここでは、二択に見える働き方のあいだにも、相談してよい余白があるかもしれない、というところまでにします。